海外利用比較

海外利用比較のポイント

海外に対応している日本のネット銀行は多いので、海外利用が多い方は自分に合ったネット銀行を選びましょう。海外利用比較の基準になるのは主に次のA〜Dです。

  1. 海外ATM
  2. 海外デビット
  3. 海外送金
  4. 海外ATMなら大和ネクスト銀行、海外デビットならソニー銀行、海外送金ならGMOあおぞらネット銀行がオススメ

Aは海外旅行などで現地通貨を引き出す時に比較したい要素です。手数料や利用可能ブランド(VISA、JCB、Mastercard)に差があるので、最も使いやすいネット銀行を選びましょう。海外ATMはJCB未対応の場合があるのでVISAかMastercardがオススメです。日本のATMのように無料では使えず、どのATMを使っても海外手数料が発生してしまいます。最も安く済むネット銀行を選びましょう。

Bは海外の実店舗・ネットショップでのデビットカード払いについてです。海外のデビット利用者はカードブランドを慎重に選びましょう。JCBだと未対応の可能性があるので、VISAかMastercardがオススメです。ほとんどのネット銀行では手数料がかかりますがソニー銀行なら条件を満たして手数料無料に出来ます。外貨口座を開設して残高ありなら条件達成なので負担は少ないはずです。

Cは海外口座への送金をする方は重視すべき要素です。海外送金が出来るネット銀行は多くないので、口座開設前に海外送金の可否を確かめておきましょう。送金通貨と送金額によっては送金手数料が異なるので、最も安く済むネット銀行を選ぶのがポイントです。

海外ATM

銀行名 評価 詳細
大和ネクスト銀行 キャッシュカードでの利用は不可。外貨普通預金口座に預けている外貨が使えるDAIWA SMART DEPOSITという海外プリペイドカードを発行するとMastercardマークがあるATMで、210以上の国と地域の現地通貨を引出可。チャージ金額の1.50%のチャージ手数料と、通貨ごとに定められたATM手数料がかかる(米ドルなら1回2ドル)。ATMの設置金融機関によっては各金融機関が定めた手数料もかかる場合がある。
イオン銀行 契約しているデビットカードブランドに対応しているATMで現地通貨を引出可。手数料200円(税抜)と円貨換算した利用金額(現地ATM設置会社の手数料含む)に対して1.60%の海外取引関係処理経費がかかる。
【VISA】VISA、PLUSのマークがあるATM
【JCB】JCB、CirrusのマークがあるATM
【Mastercard】Mastercard、Cirrus、MaestroのマークがあるATM
ソニー銀行 【外貨口座残高あり】
事務処理経費1.79%。現地ATM設置機関利用手数料は設置機関や場所により要否・金額が変わる。
【外貨口座残高なし】
事務処理経費1.79%。現地ATM設置機関の利用手数料が発生。
【外貨口座未開設】
事務処理経費1.79%。現地ATM設置機関の利用手数料が発生。海外ATM利用料220円(無料回数分を使った場合は220円をキャッシュバック)
ローソン銀行 キャッシュカードでの利用は不可。クレジットカード(ローソンPontaプラス)を発行すればMastercard、CirrusマークがあるATMで現地通貨をキャッシングで引出可。Mastercardが指定したレートに2.0%の事務処理費用(税別)を加算したレートで円貨換算した費用もかかる。
住信SBIネット銀行 VISAならVISAマーク、PLUSマークがあるATMで現地通貨を引出可。MastercardならMastercardマーク、Cirrusマーク、MaestroマークがあるATMで現地通貨を引出可。円貨決済を指定の場合、国際ブランドが定める為替レートで円貨換算した金額に2.50%の海外事務手数料(非課税)がかかる。
三菱UFJ銀行 契約している三菱UFJデビットカードのブランドに対応しているATMで現地通貨を引出可。
【VISA】VISA、PLUSのマークがあるATM
【JCB】JCBのマークがあるATM(一部のJCBデビットカードはCirrusのマークがあるATMでも利用可)
VISAの利用ならVISAが定める基準レート+3.05%の海外事務手数料(税込)を上乗せしたレートで円貨換算した費用もかかる。
JCBの利用ならJCBが定める基準レートに、JCB指定の1.60%の料率と、3.05%の海外事務手数料(税込)を上乗せしたレートで円貨換算した費用もかかる。
楽天銀行 契約しているカードブランドに対応しているATMで現地通貨を引出可。カードブランドが指定するレートに3.08%(税込)を加えた費用がかかる。
【VISA】VISA、PLUSのマークがあるATM
【JCB】JCB、CirrusのマークがあるATM
【Mastercard】Mastercard、Cirrus、MaestroのマークがあるATM
ジャパンネット銀行 VISA、PLUSマークがあるATMで現地通貨を引出可。出金手数料無料。ただしATM設置会社によって数百円の利用料が発生。VISAが指定するレートに3.08%(税込)を加算したレートで円貨換算した費用もかかる。
GMOあおぞら銀行 VISA、PLUSマークがあるATMで現地通貨を引出可。VISAが指定するレートに3.08%の海外取扱事務手数料を加えて円貨換算した費用がかかる。利用するATMの設置機関が定める手数料もかかる。
三井住友銀行 SMBCデビットを使ってVISA、PLUSマークがあるATMで現地通貨を引出可。手数料110円(税込)。VISAが定める為替レート+海外事務手数料3.05%(税込)で円貨換算された費用もかかる。海外ATM設置機関所定の手数料が発生する場合もある。
新生銀行 キャッシュカードでの利用は不可。国内外で使えるVISA対応プリペイドカードのGAICA(Flex機能付き)を発行してVISAマーク、PLUSマークがある海外のATMで現地通貨を引出可。円貨チャージは手数料無料。外貨チャージはチャージ金額の3.50%の手数料がかかる。円貨から現地通貨を引き出す場合は4.00%の為替手数料がかかる。円貨でも外貨でもATM手数料は無料。ただしATM設置金融機関が定める手数料はかかる場合がある。
セブン銀行 JCB、Cirrusマークが付いたATM・CDで現地通貨を引出可。ATM手数料は110円(税込)。JCBが定める基準レートに3.00%を加算したレートで円貨換算した費用もかかる。
ゆうちょ銀行 VISAカードのmijicaを使ってVISAおよびPlusマークがあるATMで現地通貨を引出可。出金手数料(55円)とVISAが設定する為替レートに4.00%の海外サービス手数料がかかる。
みずほ銀行 × -
auじぶん銀行 × -
東京スター銀行 × -
SBJ銀行 × -

海外手数料が安い3行がオススメ!

海外でお金の動きがある場合は、それに対する手数料がかかります。呼称はネット銀行によって異なりますが、ここでは海外手数料と呼ぶ事にします。ATMでの現地通貨の引出の海外手数料は大和ネクスト銀行、イオン銀行、ソニー銀行が2%未満なのでオススメです。引出金額が大きくなるほど差が出ます。多額の引出を予定しているなら左記の3行から選ぶのがオススメです。残念ながら日本のATMのように無料では使えません。

VISAかMastercard選ぼう!

海外ATMでの現地通貨の引出なら、カードブランドはVISAかMastercardがオススメです。その理由は、ATMの対応率の高さです。JCBは海外のATMだと未対応の場合があるので、VISAかMastercardを選ぶと良いでしょう。

海外デビット

銀行名 評価 詳細
ソニー銀行 【外貨口座残高あり】
手数料無料
【外貨口座残高なし】
有料(ソニー銀行為替コスト)
【外貨口座未開設】
事務処理経費1.79%
大和ネクスト銀行 外貨普通預金口座に預けている外貨が使えるDAIWA SMART DEPOSIT(通称スマデポ)という海外プリペイドカードを発行するとMastercard加盟店で利用可。チャージ金額の1.50%のチャージ手数料がかかる。
イオン銀行 契約しているデビットカードブランド(VISA、JCB、Mastercard)に対応している店舗で利用可。円貨換算した利用金額に1.60%の海外取引関係処理経費がかかる。
ローソン銀行 デビット機能は無し。クレジットカード(ローソンPontaプラス)を発行すればMastercard加盟店で利用可。Mastercardが指定したレートに2.0%の事務処理費用(税別)を加算したレートで円貨換算した費用もかかる。
住信SBIネット銀行 円貨決済なら国際ブランドが定める為替レートで円貨換算した金額に2.50%の海外事務手数料(非課税)がかかる。
三井住友銀行 VISA加盟店で利用可。VISAが定める為替レート+海外事務手数料3.05%(税込)で円貨換算された費用がかかる。
三菱UFJ銀行 契約しているデビットカードブランド(VISA、JCB)に対応している店舗で利用可。VISAの利用ならVISAが定める基準レート+3.05%の海外事務手数料(税込)を上乗せしたレートで円貨換算した費用がかかる。JCBの利用ならJCBが定める基準レートに、3.05%の海外事務手数料(税込)と、JCB指定の1.60%の料率を上乗せしたレートで円貨換算した費用がかかる。
楽天銀行 契約しているカードブランド(VISA、JCB、Mastercard)に対応している店舗で利用可。カードブランドが指定するレートに3.08%(税込)を加えた費用がかかる。
ジャパンネット銀行 VISA加盟店で利用可。VISAが指定するレートに3.08%(税込)を加算したレートで円貨換算した費用もかかる。
GMOあおぞら銀行 VISA加盟店で利用可。VISAが指定するレートに3.08%の海外取扱事務手数料を加えて円貨換算した費用がかかる。
SBJ銀行 クレジットカードのSBJ VISAカード(年会費無料)を発行してVISA加盟店で利用可。
セブン銀行 JCB加盟店で利用可。JCBが定める基準レートに3.00%を加算したレートで円貨換算した費用がかかる。
みずほ銀行 JCB加盟店で利用可。JCBが定める基準レートに3.40%を加算したレートで円貨換算した費用がかかる。
新生銀行 キャッシュカードでの利用は不可。GAICA(国内外で使えるVISA対応のプリペイドカード)を発行してVISAマーク、PLUSマークがある海外の店舗で利用可。円貨チャージは手数料無料。外貨チャージはチャージ金額の3.50%の手数料がかかる。
ゆうちょ銀行 VISAカードのmijicaを使ってVISA加盟店で利用可。VISAが設定する為替レートに4.00%の海外サービス手数料がかかる。
auじぶん銀行 × -
東京スター銀行 × -

海外手数料無料のソニー銀行がオススメ!

海外デビットの利用ならソニー銀行がオススメです。外貨口座を開設して残高ありなら海外手数料が無料になるからです。これは他のネット銀行には無い特長なので、海外デビットはソニー銀行で決まりでしょう。

VISAかMastercard選ぼう!

海外ATMと同様に、カードブランドはVISAかMastercardがオススメです。その理由は、店舗の対応率の高さです。JCBは海外の店舗だと未対応の場合があるので、VISAかMastercardを選ぶと良いでしょう。

海外送金

銀行名 評価 詳細
GMOあおぞら銀行 提携しているQueen Bee Capital株式会社の海外送金サービスPayForexを利用して可。円の送金手数料は0円~3,980円。
セブン銀行 海外送金サービスのWESTERN UNIONと提携。約200ヶ国へ送金可能。送金手数料は990円~6,500円。
楽天銀行 送金手数料は750円。円貨送金手数料は別途3,000円。海外中継銀行手数料は1,000円(受取人負担も可)。200ヶ国以上に送金可。
ゆうちょ銀行 送金手数料は3,000円。
ソニー銀行 送金手数料は1回3,000円。支払銀行手数料を送金人が負担なら別途3,000円。11通貨に対応。
新生銀行 スマートフォンの海外送金専用アプリのGoレミットをダウンロードして利用可。170ヶ国以上、12通貨に対応。円普通預金の引落による送金なら手数料は2,000円。外貨普通預金の引落による送金なら手数料は4,000円。
SBJ銀行 ▼通常の送金(円貨建)
【10万円以下】3,000円
【100万円以下】4,000円
【300万円以下】4,500円
【300万円以上】3,000円+送金額の0.05%
▼エクスプレス送金(円貨建)
【10万円以下】1,500円
【30万円以下】2,500円
【30万円以上】3,000円
エクスプレス送金は事前登録した海外送金先に自動送金するサービスで専用口座を作る必要がある。
三菱UFJ銀行 【三菱UFJ銀行の本店・支店・現地法人宛】2,500円
【他行宛】3,000円
円建および同一外貨での送金は送金額の1/20%(最低2,500円)が別途で発生。支払銀行手数料は受取人負担のみ可。
三井住友銀行 【三井住友銀行海外店宛】3,000円
【海外他行宛】3,500円
関係銀行手数料を送金依頼人負担の場合は別途2,500円。送金通貨によってリフティングチャージ(最低2,500円)または円為替取扱手数料(2,500円)も発生。
東京スター銀行 送金手数料は6,000円。支払銀行手数料を送金依頼人負担の場合は別途1,500円以上。
みずほ銀行 【電信送金(円建)】本支店宛8,000円、他行宛8,500円
【送金小切手(円建)】8,500円
支払銀行手数料を送金依頼人負担の場合は別途2,500円。
ジャパンネット銀行 × -
住信SBIネット銀行 × -
イオン銀行 × -
ローソン銀行 × -
大和ネクスト銀行 × -
auじぶん銀行 × -

海外送金

海外送金サービスと提携しているGMOあおぞらネット銀行とセブン銀行がオススメです。手数料が安く対応通貨が多いので、この2行から選ぶと良いでしょう。特にGMOあおぞらネット銀行と提携しているPayForexという海外送金サービスは、送金通貨と送金額によっては送金手数料が無料で済む場合があります。

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